現在公開中の映画"おとなのけんか"を鑑賞してきました
子ども同士が起こしたケンカの話合いをするために
両者の親が被害少年の家に集まったところから始まる上質なコメディ
全シーンがほぼワンシチュエーション撮影のロマン・ポランスキー監督2011年の映画です
これが最高におもしろかった!
話の論点が行ったり来たり。
全く関係ないことで大揉めして、泣き出したり、キレたり。
仕事の電話にしょっちゅう出てみんなをイライラさせる人いたり。
誰にも知られたくないから普段はうまーく隠している(つもりの)性格が
ヒートアップしていく状況の中であぶり出されていきます
そうそう!人間って、こう!
偽善者って呼ばれた人がお酒のんで豹変して暴れたり。
いつもは堅苦しくて(自分なりの)正義を振りかざしている人が、一方的に責められて泣き出したり。
シーズンの見本市を見ているようでした
演技もさることながら台詞が抜群に素敵で
複雑かつウィットに富んだ会話を聞きながら
「ふふふ。強がっちゃって」
「揉めごとが嫌だからって、なに?それ!その場しのぎの薄っぺらい笑顔!」
脳内ひとり言スパイラル。
とってもオススメです